ITカウンセリング 第0回 はじめまして
Webを活用した情報発信、既存業務のシステム化という案件は途絶えることなく続き、案件の増加はもちろんですが高難度化と短納期化が著しく進んでいます。
結果、ITを前提とした生活スタイルや企業活動の進化の影に、商取引としての問題も多く発生しています。
しかし、これらは事前の打ち合わせや見積もり段階での認識共有、制作中の情報伝達に失敗して発生することがほとんどで、パターンとも言えるケースが多数あります。
ITカウンセリングでは、多角的な見地から案件の検証を行い、リスクを事前に排除、低減することを目指します。
発注者と制作者の「こんなはずではなかった」を一つでも多く減らすために。
ITカウンセリングでは、プログラマーとして20年近く業務システム開発やウェブサービス構築に携わってきた知見をベースに、発注者と受注者それぞれに有用となる情報提供を行っていきます。
テキストの他にポッドキャストによる音声も配信していきますので、少しでもお役に立てれば幸いです。
私について
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青森で活動するフリーランス・プログラマー(2009年に独立)
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業務システム開発、ウェブサービス構築が主
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要件定義・設計・開発・保守とシステムに直結する工程でだけでなく、マーケティングやブランディング、グラフィックデザインなど事業全体を通してのサポートを行うスタイル
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青森県在住
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受注している案件も9割以上が青森県内
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古川家という家族ユニットで、食やゲームをテーマにした活動もしている
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あおもりIT活用サポートセンター 理事
誰に向けての内容か?
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プログラマーという仕事に興味がある人
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フリーランスとして働くことを考えている人
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業務のIT化・システム導入を検討している事業者
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業務のIT化・システム導入をクライアントから相談されている制作者・開発者
なぜITカウンセリングが必要か?
ITカウンセリングを必要とするケースは、これらのような状況で苦労なさっていることが多いです。
発注者が抱える問題
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IT化の構想段階で確保した予算が適正金額でない
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稼働後の運用体制が想定しきれない
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自身の要件について受注側が理解できる状態にまとめることが難しい
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技術的根拠を裏付けできず見積もり金額が適正か判断できない
受注者が抱える問題
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発注者向けの要件定義の取りまとめにコストが掛かる
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見積もりの根拠となる技術検証にコストが掛かる
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外注が必要な場合、外注向けの説明、文書化コストが掛かる
いずれも同時に発生することもありますし、様々な事情で致し方ない場合もあるかと思います。
しかし、これらの問題の優先度を見誤ると、その後の展開が困難となってしまいます。
ITカウンセリングは予防策・保険に近いもので、アクションを起こす前に実施することが効果が高まります。
いつITカウンセリングを受けるべきか?
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新しい事業や業務改善で計画を立てるタイミング
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IT化・システム導入にあたって事前検証をするタイミング
発注者の場合
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IT化を前提とした事業・業務改善・予算の検討時
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見積もりを制作者に依頼する前
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制作者から見積もりを受け取った時
受注者の場合
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見積もり依頼を受けた時
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受注後の初回打ち合わせ
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制作中の要件変更、追加の相談が出た場合
ITカウンセリングでは何をするのか?
発注者に向けて
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IT化による費用対効果の検証、潜在リスクの洗い出し
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見積もり依頼、発注前の要件精査
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適正予算、納期の検討サポート
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提出された見積の妥当性検証
受注者に向けて
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要件定義の精度向上
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事前検証のコスト削減
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要件変更、追加の妥当性検証
以上は実際の業務で有償対応しているものです。発注者・受注者それぞれに対して、顧問・アドバイザーのような契約となっています。
ご依頼いただいた際は、まず現状ヒアリングからスタートし、特定期間内で検討・検証のサポートやプロトタイプ開発も行います。
ここでは、特定の事例(少し改変)を元に、どういう解決策をとったのか、どういう考え方をしているか共有していきます。
ベースとなった視点と思考法を解説し、読者・リスナーが自分の抱えるケースに適用できるか参考としていただくことが目的です。
その上でサポートが必要となった場合は、ご相談くださいませ。