インターネット上でよく見る失言からの炎上というパターンに、ある傾向を感じ取れた。Toggeterが存在するので、Web魚拓替わりとして炎上に至る経緯が見える。
パブリックを自覚しているか?
最初に火蓋を落とす発言者の性質は大きく2つに分かれる。発言している場所がパブリックである認識があるか、ないか。それぞれの特徴を上げてみる。
パブリックの認識がある場合
- 知識量に優位性がある素振りを見せる
- 批判に見せかけた非難の意図が見え隠れする
- 多数の閲覧者・監視者がいることを知っている
- 自分の発言によって注目を集めたいと考えている
パブリックの認識がない場合
- 感情的かつ攻撃的な言葉選びをする
- 情報の機密性を考慮していない
- 自分の発言に対する反応数を想定していない
火種が生まれるパターン
今回は前者に焦点を当てる。発言内容の特徴として以下の2つがある。
必要以上に極端、大げさな言葉を使う
あえてインパクトある表現をしようとした時に、多数の解釈が可能な言葉を選ぶ。本来伝えたい内容に余分な要素が入ることで、背景の異なる人達がそれぞれの受取り方をする。発言者が想定しきれていなかった反応があると炎上につながる。反応した人がより知識をもっていたり、当事者であったり、影響力の強い人であると炎は更に大きくなりやすい。
必要な説明を省略する
前提や補足、情報源を省略することで、情報を受け取る側が自分の知識で保管する必要がでる。知識量が及ばなかったり、過去の経験から不安要素が大きくなってしまい、情報の真偽について正確な判断ができなくなる。発言者が受け手に対して「このぐらい知っているだろう」と考えているのか、「あえて省略している」かでは話が違う。「あえて省略している」場合は必要な情報を隠しているので、扇動の可能性がある。
読解の制限はミスリーディングの温床
発言内容に関する2つの特徴について言えることは、Twitterを例にとると、文字数制限があったり、前後関係が分断されていることから、余計に火種が発生しやすくなっている。
インターネットはパブリックな場所であること、言葉は諸刃であること、この認識が薄れる状況は光と影を持っている。
CPI MEGA MIX 2016に登壇しました
2016年7月26日
KDDIウェブコミュニケーションズさん主催のCPI MEGA MIX 2016に登壇しました。Web 制作に必要な「技術・戦略」と Web 制作者の交流の場、ということで、全国のCPIエバンジェリストが昨年に続いて一堂に会しました。私はITスキルを通じて異業種との協業プロジェクトをいくつか経験し、そのケーススタディーを共有するという内容でセッションを行いました。
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テスト環境の保持期限ってどのぐらい?
2014年7月4日
システム開発に従事する方々、過去のプロジェクトについてテスト環境はどのぐらいの期間で保持していますか?思いも寄らぬタイミングで過去に納品したシステムについて問い合わせがきたりします。テスト環境を残しておいて良かったと思う反面、責務として残り続ける点についても色々と考えさせられるものがあります。
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[レポート]一歩先行く!ツール活用で制作効率アップ
2012年7月29日
今回のセミナーは全部で5セッションと非常に盛りだくさんでした。特徴的だったのは、講師陣5名の内、3名がプログラマーだったことではないでしょうか?Web制作というとフロントエンドに注目されがちなのですが、制作フローに沿って要所を抑えていくセミナーになったと思います。
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フリーランスの製作者が考えるべきプロジェクトのバランス
2012年5月22日
フリーランスだとプロジェクトに参加して様々な方と共同制作というケースもよくあるでしょうし、クライアントからの請負で制作することもあると思います。登場人物が増えれば増えるほど、プロジェクトのバランスを良好に保つというのは難しくなります。一製作者として、どのようにプロジェクトに携わるべきかを振り返ってみました。
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「残す」ことを前提とした設計
2011年9月7日
ここでの「残す」とは、継承というニュアンスを含んでいます。子育てをし、親の気持ちというものが分かり始めました。親は自分に何を残そうとしていたか、自分は何を残せるのか?自分の中で非常に大きなテーマとなりつつあります。残すことを前提に何かを始めるというケースは恐らく少ないと思います。
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情報処理技術者として私が目指すこと
2011年6月1日
IAという言葉があります。プログラミングやデザインといった情報を具現化する手法は数あれど、その過程は属人的なノウハウであることが多く、他者との共有が難しいものです。それを言語化、図解する取り組みは過去にも数多ありますが、WEBデザイン上における同取り組みに正式な呼称がついたと捉えています。私も似た取り組みを行なっている者として、今後の指標を自分に書き残します。
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それでも私がブログを書きたくなる理由
2011年2月8日
世界に向けて発信することが、今は非常に簡単にできます。情報の性質が日々変化していく中で、あえて残したい情報として何が考えられるでしょう?そして、残したい理由は?自分のブログに対するスタンスを振り返りつつ整理してみます。
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あなたはフリーランスとして生き残れますか?
2011年2月1日
CalmTechは開業3年目を迎えました。記念すべき日ではありますが、最近の開発者・製作者事情についてのエントリから思うところを、今後の自分への戒めを込めて残しておきます。
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