インターネット上でよく見る失言からの炎上というパターンに、ある傾向を感じ取れた。Toggeterが存在するので、Web魚拓替わりとして炎上に至る経緯が見える。

パブリックを自覚しているか?

最初に火蓋を落とす発言者の性質は大きく2つに分かれる。発言している場所がパブリックである認識があるか、ないか。それぞれの特徴を上げてみる。

パブリックの認識がある場合

  • 知識量に優位性がある素振りを見せる
  • 批判に見せかけた非難の意図が見え隠れする
  • 多数の閲覧者・監視者がいることを知っている
  • 自分の発言によって注目を集めたいと考えている

パブリックの認識がない場合

  • 感情的かつ攻撃的な言葉選びをする
  • 情報の機密性を考慮していない
  • 自分の発言に対する反応数を想定していない

火種が生まれるパターン

今回は前者に焦点を当てる。発言内容の特徴として以下の2つがある。

必要以上に極端、大げさな言葉を使う

火種がうまれる発言のパターン1つ目

あえてインパクトある表現をしようとした時に、多数の解釈が可能な言葉を選ぶ。本来伝えたい内容に余分な要素が入ることで、背景の異なる人達がそれぞれの受取り方をする。発言者が想定しきれていなかった反応があると炎上につながる。反応した人がより知識をもっていたり、当事者であったり、影響力の強い人であると炎は更に大きくなりやすい。

必要な説明を省略する

火種がうまれる発言のパターン2つ目

前提や補足、情報源を省略することで、情報を受け取る側が自分の知識で保管する必要がでる。知識量が及ばなかったり、過去の経験から不安要素が大きくなってしまい、情報の真偽について正確な判断ができなくなる。発言者が受け手に対して「このぐらい知っているだろう」と考えているのか、「あえて省略している」かでは話が違う。「あえて省略している」場合は必要な情報を隠しているので、扇動の可能性がある。

読解の制限はミスリーディングの温床

発言内容に関する2つの特徴について言えることは、Twitterを例にとると、文字数制限があったり、前後関係が分断されていることから、余計に火種が発生しやすくなっている。
インターネットはパブリックな場所であること、言葉は諸刃であること、この認識が薄れる状況は光と影を持っている。