脳内で世をにぎわすサービスについて、あれこれ考察するのが趣味のひとつみたいなものなのですが、ここ数年で「これはやられた!」と思ったサービスのひとつとして、「ニコニコ動画」があります。
ニコニコ動画とは何か?についてはGoogle先生に聞いていただくとして、あのサービスが盛り上がる要因の切り口として、「参加しているユーザを分類」というアプローチを取ってみます。今更ですけど。
手書きしてたのをスキャンしたのですが、改めて自分の字と絵の下手さに萎えてます。
気を取り直して。ユーザを3つに分けて考えてみました。
- ヘビー(発信):動画を自分で製作し、直接コンテンツ増強に貢献している人
- ミドル(編集):動画にコメントを投稿したり、タグをつけることで半直接コンテンツ充実に貢献している人
- ライト(閲覧):動画の視聴のみだが、再生数のランキング向上などで間接的にコンテンツ充実に貢献している人
さらに、ヘビー、ミドル、ライトの相関関係を簡単にまとめると
- ヘビーの動画投稿でミドルやライトに対する人集めの効果
- ミドルによるコメントやタグ管理でコンテンツ自体に想定外の付加価値
- ライトによる再生数増加がランキング向上をもたらし、ヘビーとミドルのモチベーションアップ
このサイクルが成熟すれば、あとは勝手にコンテンツが増え、盛り上がり、口コミ効果(自分のブログでの紹介や、ニュースサイトでの取り上げ)という理想的なスパイラルへ・・・といったところでしょうか。
ここまでくれば、後は運営がサービスの横展開(市場、着メロなど)を加えれば、スパイラルの数が増えるだけでなく、それぞれのスパイラル自体も大きくなっていくと、まぁ、よくできてるなと本当に思います。儲かっているかとは別として、「人が楽しむ」という点では今後も楽しみです。
あとは、日本人が好む「WEBにおける匿名性」という点、動画投稿者に対して「うp主」という共通の呼称(愛称?)をつけて、偶像化というかアイドル化する性質などが、絶妙に相互作用しているなと思う次第です。
自分なりにまとめると、サービスというか、ソフトウェアの本質をつかんだ結果だと思います。
人の動きや感情に合わせて、形を変えていく。
これは、人の特性、この場合は日本人の特性を研究してきた人のなせる技だと思います。たぶん、最初から研究しようと思って生きている人は少ないと思いますけど、人の特性を「おもしろい」と思ったり、「なんで?」といつも思っている人でないと、こうはいかないだろうと思います。
日頃の何気ない動作や習慣すべてがサービスの源と再認識させられますね。マンウォッチングを趣味とする人は、総じて新しいサービスを生み出すチャンスを持っているのかもしれません。
なんか、堅苦しい文章になってしまいましたね。でも、実際は雑談というか、酒飲んだり、飯くったりしながら話したことばっかりですけどね。脳内ダンプのタイトルどおり、つらつらと書いてみました。
#今日の寄り道
ブログのカテゴリをざっくり4つに分類してみた。根拠については、ペーパープロトの公開とあわせる予定。
あと、WordPressの基本設定まわりをちょこちょこといじって、ルートアクセス時にブログ表示という形に。
mod_rewriteのルールをコピペしてね!ってどうかと思うんですが代替策はまだなく。
Inflame Casting #94まで聞いてる途中。そろそろ感想まとめと聞きなおしかな・・・
DropClockを使ってみた。色々と思うところはあるけど、それは後日。
でも、こういうの嫌いじゃない。
CPI MEGA MIX 2016に登壇しました
2016年7月26日
KDDIウェブコミュニケーションズさん主催のCPI MEGA MIX 2016に登壇しました。Web 制作に必要な「技術・戦略」と Web 制作者の交流の場、ということで、全国のCPIエバンジェリストが昨年に続いて一堂に会しました。私はITスキルを通じて異業種との協業プロジェクトをいくつか経験し、そのケーススタディーを共有するという内容でセッションを行いました。
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テスト環境の保持期限ってどのぐらい?
2014年7月4日
システム開発に従事する方々、過去のプロジェクトについてテスト環境はどのぐらいの期間で保持していますか?思いも寄らぬタイミングで過去に納品したシステムについて問い合わせがきたりします。テスト環境を残しておいて良かったと思う反面、責務として残り続ける点についても色々と考えさせられるものがあります。
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[レポート]一歩先行く!ツール活用で制作効率アップ
2012年7月29日
今回のセミナーは全部で5セッションと非常に盛りだくさんでした。特徴的だったのは、講師陣5名の内、3名がプログラマーだったことではないでしょうか?Web制作というとフロントエンドに注目されがちなのですが、制作フローに沿って要所を抑えていくセミナーになったと思います。
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フリーランスの製作者が考えるべきプロジェクトのバランス
2012年5月22日
フリーランスだとプロジェクトに参加して様々な方と共同制作というケースもよくあるでしょうし、クライアントからの請負で制作することもあると思います。登場人物が増えれば増えるほど、プロジェクトのバランスを良好に保つというのは難しくなります。一製作者として、どのようにプロジェクトに携わるべきかを振り返ってみました。
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「残す」ことを前提とした設計
2011年9月7日
ここでの「残す」とは、継承というニュアンスを含んでいます。子育てをし、親の気持ちというものが分かり始めました。親は自分に何を残そうとしていたか、自分は何を残せるのか?自分の中で非常に大きなテーマとなりつつあります。残すことを前提に何かを始めるというケースは恐らく少ないと思います。
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Twitterなどで失言する人に見えるパターン
2011年6月18日
AERAの「放射能がくる」への反響、ソーシャルネットワーク上での失言による炎上、言葉は常に諸刃の剣です。大小問わず炎上した経緯を眺めていて、失言する人のパターンという仮説を立ててみました。
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情報処理技術者として私が目指すこと
2011年6月1日
IAという言葉があります。プログラミングやデザインといった情報を具現化する手法は数あれど、その過程は属人的なノウハウであることが多く、他者との共有が難しいものです。それを言語化、図解する取り組みは過去にも数多ありますが、WEBデザイン上における同取り組みに正式な呼称がついたと捉えています。私も似た取り組みを行なっている者として、今後の指標を自分に書き残します。
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それでも私がブログを書きたくなる理由
2011年2月8日
世界に向けて発信することが、今は非常に簡単にできます。情報の性質が日々変化していく中で、あえて残したい情報として何が考えられるでしょう?そして、残したい理由は?自分のブログに対するスタンスを振り返りつつ整理してみます。
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あなたはフリーランスとして生き残れますか?
2011年2月1日
CalmTechは開業3年目を迎えました。記念すべき日ではありますが、最近の開発者・製作者事情についてのエントリから思うところを、今後の自分への戒めを込めて残しておきます。
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