長谷川恭久さんのエントリが興味深かったので、自分なりに掘り下げてみようと思います。先のエントリは、まず自分から何かしなくては。行動がたりない。と危機感をもった内容でした。何かって、何だろ?と思ったので、自分なりの回答というか自論を展開したいと思います。
個人的には、「新たな発想は異業種との交流から生まれる」という結論を今は持っています。
WEBの変遷に最初から携わっていたわけではありませんが、思うにWEBの存在意義は、異業種の参入によって変化していったと思います。しかし現状を振り返ってみると、中身のすげ替えだけのサービスの氾濫、DHTMLとAjaxの混同、ハイパーリンクの解釈違い、パソコン通信への先祖返りと、あげたらキリがありませんが、WEBという媒体にどうしようもなく閉塞感を感じることがあります。いうなれば、WEBという媒体への囚われです。
なぜそうなってしまったのでしょうか?異業種との交流という切り口から考えてみました。
私が思うに、業界をけん引するトップランナーによく見られる共通点は、異業種の出身であることだと思います。専門家としての実績の背景には、必ずと言っていいほど、それ以前の異業種での体験が生きています。その体験を新たに飛び込んだ世界で応用することで、パラダイムシフトが起きる、もしくはその足掛かりとなってきたと考えています。
逆に言うと、今は異業種の体験、発想を使いきったがために閉塞感が生まれているのでしょう。また、1つの業種に長く従事すれば、その業種が持つ本質はいやでも見えてきます。実績を積み、技術も習得し、仲間もできてきます。しかし、そこまで辿り着いた人同士で・・・つまり内輪で本業の情報を回しあっても「同意」しか出てこなくなる時がきます。
その時が、異業種と話すタイミングだと思います。とはいえ異業種なら誰でもいいわけではなく、異業種側のトップランナーが理想でしょう。よく、2割8割の法則といわれますが、組織をけん引するのは2割の人間だとか、2割の顧客の売り上げが全体の8割を占めるとかいう法則です。
8割の人間を軽視しているようで嫌なのですが、まったくの嘘ではないとも思います。達人は達人を知るというか、類は友を呼ぶというか、よくわかりませんが人は同じような背景をもった人と自然と集まるという経験則があります。ここでの背景は「異業種の出身である」を指します。同業種で職種が違うのもありですね。もっと敷居を下げるなら、自分と異なる体験についての話を求めることでしょうか。
最後に、乱暴なまとめをして終わりにします。
WEBしか知らないWEB屋はどこかで詰まると思います。
1つしか言語を知らないプログラマがそうですから。
#今日の寄り道
・iWork08届いた。新しいおもちゃ。
CPI MEGA MIX 2016に登壇しました
2016年7月26日
KDDIウェブコミュニケーションズさん主催のCPI MEGA MIX 2016に登壇しました。Web 制作に必要な「技術・戦略」と Web 制作者の交流の場、ということで、全国のCPIエバンジェリストが昨年に続いて一堂に会しました。私はITスキルを通じて異業種との協業プロジェクトをいくつか経験し、そのケーススタディーを共有するという内容でセッションを行いました。
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テスト環境の保持期限ってどのぐらい?
2014年7月4日
システム開発に従事する方々、過去のプロジェクトについてテスト環境はどのぐらいの期間で保持していますか?思いも寄らぬタイミングで過去に納品したシステムについて問い合わせがきたりします。テスト環境を残しておいて良かったと思う反面、責務として残り続ける点についても色々と考えさせられるものがあります。
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[レポート]一歩先行く!ツール活用で制作効率アップ
2012年7月29日
今回のセミナーは全部で5セッションと非常に盛りだくさんでした。特徴的だったのは、講師陣5名の内、3名がプログラマーだったことではないでしょうか?Web制作というとフロントエンドに注目されがちなのですが、制作フローに沿って要所を抑えていくセミナーになったと思います。
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フリーランスの製作者が考えるべきプロジェクトのバランス
2012年5月22日
フリーランスだとプロジェクトに参加して様々な方と共同制作というケースもよくあるでしょうし、クライアントからの請負で制作することもあると思います。登場人物が増えれば増えるほど、プロジェクトのバランスを良好に保つというのは難しくなります。一製作者として、どのようにプロジェクトに携わるべきかを振り返ってみました。
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「残す」ことを前提とした設計
2011年9月7日
ここでの「残す」とは、継承というニュアンスを含んでいます。子育てをし、親の気持ちというものが分かり始めました。親は自分に何を残そうとしていたか、自分は何を残せるのか?自分の中で非常に大きなテーマとなりつつあります。残すことを前提に何かを始めるというケースは恐らく少ないと思います。
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Twitterなどで失言する人に見えるパターン
2011年6月18日
AERAの「放射能がくる」への反響、ソーシャルネットワーク上での失言による炎上、言葉は常に諸刃の剣です。大小問わず炎上した経緯を眺めていて、失言する人のパターンという仮説を立ててみました。
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情報処理技術者として私が目指すこと
2011年6月1日
IAという言葉があります。プログラミングやデザインといった情報を具現化する手法は数あれど、その過程は属人的なノウハウであることが多く、他者との共有が難しいものです。それを言語化、図解する取り組みは過去にも数多ありますが、WEBデザイン上における同取り組みに正式な呼称がついたと捉えています。私も似た取り組みを行なっている者として、今後の指標を自分に書き残します。
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それでも私がブログを書きたくなる理由
2011年2月8日
世界に向けて発信することが、今は非常に簡単にできます。情報の性質が日々変化していく中で、あえて残したい情報として何が考えられるでしょう?そして、残したい理由は?自分のブログに対するスタンスを振り返りつつ整理してみます。
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あなたはフリーランスとして生き残れますか?
2011年2月1日
CalmTechは開業3年目を迎えました。記念すべき日ではありますが、最近の開発者・製作者事情についてのエントリから思うところを、今後の自分への戒めを込めて残しておきます。
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